はつねの日記

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Visual Studio 2013 Preview始めました

Visual Studio 2012が登場して1年もたっていたないのに既にVisual Studio 2012 Update 3になっています。

今までのように何年かに1度の登場ではなく、数か月に1度のUpdateと1年に1度の新バージョンのように常に最新の環境に徐々に進化していく方針に舵を切ったようです。

 

開発の現場で問題になってくるのは設計をしている間に開発環境の新バージョンが出てしまうという事なんじゃないでしょうか。

その点については、ITProの考え方がすごく参考になります。

例えば、インフラ設計・構築での製品選定は、「SQL Server Enterprise Edition 設計完了時点での最新版」のような記載が多いようです。

そして設計完了段階に製品版となっているOSバージョンやミドルウェアバージョンを設計書に記載し、そこから以降はそのバージョンに対するパッチのみとなります。

これをVisual Studioに当てはめるとすると

Visual Studio Ultimate - 設計完了時点での最新版」として設計を進めていきながら手元の環境を常に最新の製品版にしていき、実際に構築に入り段階で開発PCに入っているバージョンを記載という流れになると思います。

そして開発が始まったら、Updateやパッチは適用するけれど、次のVisual Studioのバージョンには開発完了まで移行しないというスタンスになります。

これをやると受託開発などでプロジェクトを兼任するときは、プロジェクトごとの工程が違うと当然開発環境のバージョンも異なるので、仮想環境下に開発環境を構築してリモートデスクトップで切り替えながら利用するという環境が必要になってくるでしょう。

なお、開発環境がこれだけの期間で進化していくのに2年も3年もかけてシステムを構築するとかナンセンスに感じざるを得ません。

短期スパンによる継続的開発が必要になってくるでしょう。そして継続開発の途中で随時新環境への移行も考えていくのがよいのではないでしょうか。こうかくとすぐに「アジャイル!」と叫びたくなるかもしれませんが、ウォータフォールだとしても短期スパン化+継続的開発というのは可能ですから、特定の開発技法によらず開発方針として検討できると考えます。

 

さて、Visual Studio 2013 Previewですが、上記のスタイルの場合はまだ製品版ではありませんから受託開発に使うという事はありませんが、評価用の仮想環境なり実環境を用意して、動向をチェックして、今の開発にフィードバックしていくのがスムーズな流れとリズムを生むと思います。新しい製品の新しい機能は、たとえそれがVisual Studioであったとしても、自分たちが今作っているシステムに対する実装にたらし合わせてみると色々見えてくるものも多いのです。

 

インストールオプション

VS2013Pre-01

「Windows 8用の開発」の中にはWindows 8.1用の開発も含まれているようです。

 

サインイン

VS2013Pre-04

新しいVisual Studioには「サインイン」という考え方があります。

もちろんサインインしなくても使うことはできますが、サインインしておくことでTFSやその他いろいろな局面でシングルサインオンが可能になってきます。

 

Windowsストアアプリの新しいテンプレート

VS2013Pre-07

新しくハブアプリというテンプレートが追加されています。

これはグリッドアプリケーションのハブ画面のデザインを拡張したものになります。

グループごとに別スタイルにできる優れものです。