Ignite 2021が始まりましたね。
開発者していると分かるのですが自社イベントに合わせて自プロダクトの新機能の提供を開始するとかはよくある話です。
ギリギリスケジュールでとりあえず形だけってケースも多いと思うけれど、Microsoftさんの場合は、Private Preview→Public Preview→GAみたいなマイルストーンで確実に提供する感じなのでイベント合わせのリリースもすごくきっちりしていますね。
今回もたくさんのUpdateがありましたが、その中から注目している分野に絞ってご紹介します。
Azure Communication Services
.NETラボ 勉強会 2020年11月 - connpass
.NETラボ 勉強会 2020年10月 - connpass
.NETラボでも何回か登壇させてもらったネタであるACSことAzure Communication ServicesのUpdateをご紹介します。
azure.microsoft.com
ACSの裏側はTeamsと同じアークテクチャーであることは公言されていましたし、ACSでビデオ会議を作るとそのURLはTeamsのそれと非常に似た構造ですし、繋がるようになるよとは書かれていたのですが、いよいよPublic Previewとなって誰でも試せるようになりました。
何がうれしいの?
何がうれしいかといえば、自分のアプリからTeamsにつながることですね(そのままですね)。
Windowsだったら「自分のアプリとTeamsアプリ」みたいな感じで2つアプリを立ち上げればいいのであまり嬉しさは感じられないかもですね。
でも、スマホだったらどうでしょうか。2つアプリ同時起動して使うのはなかなか面倒ですし、自アプリとTeamsの両方で音声を使おうとするとTeams側に全部マイクを持ってかれちゃうなんてこともあります。
そこで登場するのが、ACSを組み入れて自分のアプリの中でTeams会議への参加部分も完結しちゃうアプローチですね。
ACSってどんな技術なの?
ACSからTeams会議にはどうつなぐの?
docs.microsoft.com
ACSのビデオ会議に接続するAPIで接続先をTeams会議に合わせて次のように指定する感じですね。
const locator = {
threadId: [thread id],
organizerId: [organizer id],
tenantId: [tenant id],
messageId: [message id]
}
Teams会議の会議URLの構造は次のようになっているので、そこから抜き出して設定ですね。
http://teams.microsoft.com/l/meetup-join/[thread id]/[message id]?context={"Tid":"[tenant id]","Oid":"[organizer id]"}
Azure Object Anchors
azure.microsoft.com
現実空間とデジタル空間のオブジェクトの位置合わせをAzure上で行うAzure Object AnchorsがPublic Previewになりましたね。
いままでは限られた範囲での公開でイベントで事例などがあっても自分たちで試せませんでしたが、これで誰でも試せます!
Azure Remote Rendering
azure.microsoft.com
3DモデルのレンダリングをAzure側で行って、結果を受信できるAzure Remote RenderingがGAとなりました。
ポリゴン数が多いような場合でもAzureパワーでなんとかなってしまいます。
東日本でも使えるので、より低レイテンシーな使い方ができるようになりましたね。
Microsoft Mesh
techcommunity.microsoft.com
マルチデバイスでリアルとバーチャルを融合するMicrosoft Meshが突然Previewしてきました。
詳細はまだよく調べていませんが、HoloLens 2アプリとAltspaceVRアプリがすでに提供されていて、その間でいろいろ共有できるみたいです。
Cognitive Services
Speech ServicesとかTranslatorとかは特にUpdateないみたいです。
それではDay2も眠いけど楽しみですね。
Day1も日本の昼間にリピートセッションあるので、ぜひ!