事前準備
Install the nanoFramework firmware
M5StickC PlusにはnanoFrameworkは標準インストールされていないので、nanoFrameworkをインストールします。
接続ポート番号の確認
USBでM5StickC PlusをPCに接続したら、USB Serial Portのポート番号を確認します。今回の環境では「COM6」が該当しました。
Flasherアプリケーションのインストール
OSの[スタート]メニューから「Developer PowerShell for VS2022」を起動します。
dotnet tool install --global nanoff
nanoFrameworkfファームウェアをインストール
M5StickC Plusをターゲットにして「COM6」経由でnanoFrameworkをアップロードします。
nanoff --target M5StickCPlus --update --serialport COM6
Visual Studioの準備
Visual Studioを機能拡張する
Visual Studioには.NET nanoFramework Extensionをインストールして機能拡張しておきます。
この機能拡張によりnanoFrameworkアプリのテンプレートが追加されます。
このテンプレートで作成したプロジェクトには、NuGetから自動的に「nanoFramework.CoreLibrary」ライブラリが追加されています。
電源状態を取得する
M5StickC Plusの電源を管理しているPMICであるAXP192は、電源周りの情報に加えて内部温度などの計測も可能です。
AXP192からの情報はAxp192クラスで取得でき、このクラス自体は、「nanoFramework.M5StickCPlus」ライブラリでは「M5StickCPlus.Power」で参照できます。
状態取得系メソッド
「M5StickCPlus.Power」に用意されている状態取得系メソッドとしては次のようなものがあります。
GetApsVoltage
内部動作電圧を取得します。次の例では[V]で値を取得します。
M5StickCPlus.Power.GetApsVoltage().Volts
GetBatteryChargeCurrent
内蔵バッテリーへの充電電流を取得します。次の例では[mA]で値を取得します。
M5StickCPlus.Power.GetBatteryChargeCurrent().Milliamperes
GetBatteryDischargeCurrent
内蔵バッテリーからの放電電流を取得します。次の例では[mA]で値を取得します。
M5StickCPlus.Power.GetBatteryDischargeCurrent().Milliamperes
GetBatteryVoltage
内蔵バッテリーの電圧を取得します。次の例では[V]で値を取得します。
M5StickCPlus.Power.GetBatteryVoltage().Volts
GetUsbCurrentInput
USBからの給電電流を取得します。次の例では[mA]で値を取得します。
M5StickCPlus.Power.GetUsbCurrentInput().Milliamperes
GetUsbVoltageInput
USBからの給電電圧を取得します。次の例では[V]で値を取得します。
M5StickCPlus.Power.GetUsbVoltageInput().Volts
GetInternalTemperature次の例では[℃]で値を取得します。
本体内部温度を取得します。
GetInternalTemperature().DegreesCelsius
GetInputCurrent
2.54mm 8pinの[5V入力]への入力電流を取得します。次の例では[mA]で値を取得します。
M5StickCPlus.Power.GetInputCurrent().Milliamperes
GetInputVoltage
2.54mm 8pinの[5V入力]への入力電圧を取得します。次の例では[V]で値を取得します。
M5StickCPlus.Power.GetInputVoltage().Volts
USBから給電される電圧と内部温度を表示する
状態取得系メソッドを使って、電流(mA)、電圧(V)などを取得してみましょう。
gist.github.com
www.youtube.com
途中でUSBケーブルを外していますので、USB給電の電流と電圧の値が変化します。
次回
次回はAccelerometerとGyroscopeについて色々調べてみたいと思います。
hatsune.hatenablog.jp