.NET Micro Frameworkが動作するSoMとして最近よく使っていたFEZ Cerb40 IIですが、最近代替わりが始まり後継機種としてG30HDRが登場しました。
デバイスドライバーズさんにお願いして早速G30HDRの取り扱いを始めてもらいました。
http://tinyclr.jp/products/.netgadgeteer-mainboard.htm#G30HDR_Module
この2つはピンの配置が非常に似ているので置き換えは簡単そうです。
こちらがCerb40 II。片側20ピンの合計40ピン。
そしてこちらがG30HDR。写真の比率がちょっと合っていませんが、片側21ピンの合計42ピン。
G30HDRの左から4ピン目にPC14,PC15が追加されているのが相違点。Cerb40 IIのLODRもPC13に変更されています。
そのほかのスペックも非常によく似ています。
Cerb40 II | G30HDR | |
Processor | 168 Mhz 32-bit Cortex-M4 | 84 MHz 32-bit ARM Cortex-M4 |
User Available Flash | 384 KB | 128 KB |
User Available RAM | 104 KB | 68 KB |
GPIO | 34個 | 36個 |
PWM | 11個 | 15個 |
Analog In | 9個 | 14個 |
UART | 4個 | 2個 |
I2C | YES | YES |
Weight | 8g | 8g |
Size | 51.35 x 18.3 x 5.55 mm | 53 x 18.5 x 4 mm |
CPUクロックやRAMサイズとかは小さくなっていますが、このサイズでもSoMとしては十分な大きさですし動作クロックが下がるということは省電力も下がるはずなので期待したいと思います。
ただし、現在のG30HDRはUSBをつないでも5VとGNDの出力はありますがボード自体には給電されないため、USBをつないだだけでは起動しません。
表側のUSBとは逆側にあるIC2と書かれたところに3.3V降圧レギュレーターを設置しないといけないのですが、ここに設置できるのはボード上にある端子配列に一致するLM1117MP-3.3Vです。入手難易度が高くRSオンラインくらいしか小ロットの即時配送がなさそうで、しかもこれいわゆる表面実装になります。
もう1つの現実的な方法としては、IIではないCerb40と同様にボードの3.3V端子に外部から3.3Vを給電する方法でしょう。これであれば、G30HDRの5Vから取り出した5Vをブレッドボード上に一般的な降圧レギュレーターを用意して3.3Vにしてから3.3V端子に給電できます。