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デジタルインナーミラー ドラレコ AC80を買いました

最近は楽しいドライブの必須アイテム感も増してきちゃいましたドラレコことドライブレコーダーですが、そのお陰か「ほしい!」と思えるようなスペックの製品が意外とお値打ち価格で手に入りようになりました。

今回、購入したのは、AUTOSOCTさんのAC80というバックミラーにかぶせる感じで取り付けることができるドラレコです。


この製品が気に入ったのは次の点です。

  • ミラーに取り付けるのでフロントウィンドウに張り付けるもののように落下の心配がないし、ダッシュボード上とか視界に入らない
  • 右ハンドル仕様で右側にフロントカメラがあり、また、ミラーを運転席側に向けることを前提とした視野となっている
  • バックカメラもある2カメラ構成である
  • フロント2Kカメラで奇麗、バックカメラも1080p
  • HDRなので夜間なども白飛びせずにナンバープレートが撮影できる
  • GPS内蔵なので走行記録がWindows PCであとで見られる

フロントカメラだけなら、ミラーにつけてあとはシガーソケットから電源をとるだけで簡単設置できるのも手軽かもしれませんが、今回、ドラレコを設置するにあたって自分に課したミッションとしては「電源はヒューズボックスから」「配線は極力隠す」「バックカメラもつける」がありましたので、まずはそれに必要なものを追加でそろえましょう。

製品スペック

サイズ:168mm x 81mm x 40mm
重量:1100g
記録メディア:Class 10以上のMicroSD / 32GB~128GB
スクリーンサイズ:12インチ
ビデオフォーマット:MP4
写真フォーマット:JPEG
フロント視野:170度
解像度:2K + 1080p
電源:5V / 2.5A

取付準備

グローブ

まずはグローブですね。以前から愛用している整備用のものです。ピッタリ手にフィットする感じが素敵。耐熱だし絶縁だしで安全ですね。ただ、スマホ操作できないので記録用写真撮るたびに外すのが若干面倒です。

内張りはがし

今回の作業を行ってみて「必須!」だと思った道具の一つがこちらの内張はがし。いろいろなシーンで大活躍です。これを持たずして内装周りの作業しちゃダメだと思いました。

ハーネス結束&保護テープ

そして、もう一つの必須アイテムが、この保護テープ。エーモンさん様々ですね。どんな感じで使ったのかは、取付StepByStepの中でご紹介します。

電源ソケット DC12V/24V60W以下 ヒューズ電源タイプ

あとは、ドラレコ電源が、シガーソケットタイプだったので、そこからヒューズボックスからとれるように変換ケーブルですね。
電源自体は5V/2.5Aなので、付属の5Aの管ヒューズをもうちょっと小さいアンペアのものにしてあげてもいいかもしれなないですね。

取付StepByStep

ヒューズボックスの確認

まずはヒューズボックスを開けて、車のマニュアルと照らし合わせてどこのヒューズから分岐するかを検討します。

ライトやそのほか、車の運航に必要なヒューズは避けた方がいいので、そうなってくると一番おすすめはカーオーディオ用のヒューズからの分岐です。

プジョー206では、写真で下から2段目、左から3つめ(No.24)の15Aのヒューズが該当します(年式によって違うようですので車付属の説明書で確認しましょう)。
このヒューズ位置ですが、段差を合わせえるとACC、つまり、アクセサリー電源といってキーを一段回した段階で電源がONになります。カーナビやカーオーディオ、ETCなどがそうですね。
一方、写真のように半段づらしていると、常時電源になります。
24H駐車監視と衝撃判断でファイルロックもできる機能がついているので、駐車中もドラレコで録画できるようにするためには、常時電源にしておきましょう。
逆にほとんど乗らないしということであればACC電源にしておくのもいいですね。

メモ代わりに記載ですが、隣のNo23の黄色い20Aがシガーソケットです。タバコ吸わないのでシガーソケットは思うにスマホ充電用なので、ついでにこっちは半段下げてACC電源にしておきました。

本体をミラーに取り付ける

ワイドミラーを付けていたのでそれをサクッとはがして、代わりにドラレコ本体を付けます。

いままでつけていたワイドミラーはバネの力でカチッとはまってくれていて、新車購入時から1度も落下することなく今回まで活躍してくれてました。
一方、今回のドラレコは重量が1100gあるのですが、ゴムで止めるタイプ。で、このゴムは劣化するらしくて時々交換しないとらしいです。

このあたりを割り切りと考えるかどうかもあるかもしれないです。
ただ、できれば、数千円高くなってもバネでカチッととめられたらよかったかな。これ結束バンドとで代替できるか、そのうち試したいですね。

Aピラーの内装をはがす

車には、天井を支えるピラーと呼ばれるものには、フロントウィンドウとサイドウィンドウの間のAピラー、前部座席と後部座席の間のBピラー、後部座席とリアウインドウの間のCピラーなどがあります。
つまり、Aピラーとはフロントウィンドウの端っこにあるピラーになります。
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今回のドラレコはバックミラーに設置するタイプなので、バックミラーからAピラーまでケーブルを這わせて、ダッシュボード上のGPSユニットまでのケーブルとヒューズボックスまでの電源ケーブルの2本について、Aピラーを通していきます。
そのため、まずは、Aピラーの内張をぺりっとはがします。
上の部分に指をひっかけて、手前に引っ張ると上から順番に外れるような構造になっています。最後は、ダッシュボードの隙間からサクッと抜き出す感じです。

ミラー位置から電源、GPSケーブル、バックカメラケーブルを内装に押し込む

電源、GPSケーブル、バックカメラケーブルを「ハーネス結束&保護テープ」を使って1つにまとめます。

まとめたケーブルをバックミラーの背後から運転席側のフロントウィンドウと天井内装の隙間に「内張はがし」を使ってケーブルをぐぐっと押し込んでいきます。

写真の左側のところをつかって狭い隙間もらくらくに押し込めます。
マイナスドライバーでも可能かもしれないですが、このオレンジのは材質が柔らかいのでケーブルなども傷つけることなく作業ができるので、余計な心配せずにすごく捗りました。
最後はこんな感じに事前に剥がしておいたAピラーのところにでてきます。
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Aピラーにケーブルを這わす

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Aピラー内部には、ケーブルが止められるような構造になっています。内張りもここにはまっていますので、内張りの足がはまるところ以外をつかってケーブルを挟んでいきましょう。
こうやって挟んでおかないと後々走行時にカタカタ音が鳴る原因となりますのでちゃんとやります。
ここでも「ハーネス結束&保護テープ」が活躍します。ちょうど止める部分に巻くことでよい感じのテンションがかかってくれます。

ダッシュボードの中を通してヒューズボックスへ

Aピラーを通し終えたら、ここで、GPSケーブルと電源ケーブルはお別れです。
GPSケーブルは、そのまま、こんどはダッシュボードとフロントウィンドウの隙間に押し込んで、ダッシュボード上のGPSユニットまでつないでいきます。

一方、電源ケーブルは、ダッシュボードの中に押し込みながらヒューズボックスを目指します。
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シガーソケットタイプからヒューズタイプへ変換

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変換ケーブルを使って平形ヒューズに電源を変更します。この変換ケーブルですが、ボディアースが必要なので、ヒューズボックス周りにあるボディアースポイントが必要です。
電気周りの作業をするので事前にバッテリー端子を片方外して、通電されないようにしておきましょう。

ボディアース

ボディアースポイントは、ヒューズボックスの奥にあって、ヒューザボックスを外さないと手が入らないところにあります。
これは外すかとおもってみたらダッシュボードのサイドにボディアースポイントにアクセスするためのメンテ口があるじゃないですか。内張はがしでサクッとはずすせば簡単にアースできました。

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ヒューズ接続

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15Aのヒューズを差し替えてあげることで、15Aのヒューズの役割はそのままで、そこからドラレコ電源へ分岐ができました。ドラレコ電源自体は管ヒューズを経由してなので、そっちで過電流がながれたら管ヒューズがきれてくれる仕組みです。

AピラーからCピラーを目指す

Aピラーの上端で、分岐したもう一つのケーブルであるバックカメラケーブルはドア上と天井内張りの間を「」でこれまた押し込まれながらリアを目指します。
途中Bピラーがあるのですが、これも上端からケーブルが押し込められました。ほんと、フランス車なのかはわかりませんが、良い加減な感じな構造ですね。
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Cピラーからハッチバックドアへ

Cピラーまできたら、この先どのように進むかはバックカメラをどこにつかるかによります。
多分、ナンバープレートあたりに着けるのがよいと思うのですが、今回の車は、ナンバープレートが後ろのハッチバックドアと一緒になっているタイプなので、天井内張りからCピラーを下に進むのではなくハッチバックドアに進みます。
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ここは可動部なのと、そして、ハッチバックドア側には内張りがないので「ハーネス結束&保護テープ」でドアの開け閉めに引っ張られず、また、ドアが噛まないような長さで止めることにしました。

本当は、反対側には車体とハッチバックドアの間を通っているケーブルの通り道があるので、リアの天井内張りを通って反対側に抜けてそっちからハッチバックドアに進むのがいいのかもしれません。今度、時間をみつけて経路変更するかも。
ただし、今回のルートでもリアウィンドウ下には電熱ヒーター線の口があって、そこからハッチバックドア内部にいけるので、今回は、このルートからドアの中にいれました。
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車外へ

最初、車内にリアカメラを設置したのですが、リアウィンドウの反射が映りこんでしまうので、最終的にはナンバープレート脇に設置しました。
そのため、リアカメラケーブルは、最後は車外に出さないといけないのですが、難波プレート周りに車外にアクセスするための穴がどこにも開いていないのです。ナンバープレート灯あたりから通せるかとおもったら隙間なさそうだし、ハッチバックドアのドアノブもダメってことで、ドア下を通して、そこからナンバープレートと車体の隙間をとおって(ここでも内張りはがしの押し込みが活躍)リアカメラにつなぎました。
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結果的にはこの位置で正解ですね。
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信号待ちで直後に止まってくるまのナンバープレートもばっちり入ります。

まとめ

これって、ホロラボの「TebanashiManual」とかあるとマニュアルと現物両方見ながら確認できたり、「TechniCapture」があればプロの整備士さんの手順と目線で作業ができるんだろうなーと思いました。
すくなくとも「これどこー」とか「これであってるんだろうか?」的な不安感はだいぶなくなるんだろうなと小春日和な中で作業を終えた後の缶コーヒーを飲みながらしみじみ思った1日でした。
hololab.co.jp
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