FEZ Spiderは.NET Micro Frameworkが動作します。
また、.NET Gadgeteerという仕組みでも対応しているため、Visual Studio上でボードやセンサーなどを表示して接続を行い、実機でも同じように接続しておけば、例えば「ボードのAポートに温度センサーがつながっているから、温度センサーの値を読むためにポートAの値を調べよう」ではなく「温度センサーの値を調べよう」というコードが記述できます。
PC上で稼働するVisual Studioからプログラムを転送するのも、左上にあるUSB Clientを使ってPCとUSB接続を行っておけば、Visual Studioで「デバック実行」するだけで、FEZ Spiderにアプリが送られてリモートデバッグ状態で動作してくれます。
それでは、PCと切り離してFEZ Spider単体でプログラムを動かすにはどうしたらいいでしょうか。
答えは簡単。
PCと切り離して電源をOnにすればプログラムが起動される
です。
FEZ Spiderのプログラム格納領域は不揮発性メモリになっているので、PCと接続していたUSBを外してもプログラムが消えることがありません。USBの接続先をモバイルバッテリーやUSB給電源に接続してあげればプログラムが再起動します。
.NET Micro Frameworkをやってきた人にとっては当たり前といえば当たり前すぎるのか、情報としてきちんとのっているところがなかったので不思議に思って調べてみました。
考えてみたらなかなかすごい仕組みですよね。