UIとUXは似て非なるものです。
UIレベルでの仕様検討ではなくUXレベルでの仕様検討ができるか否かが重要です。
要件:
ファミリーで来ると購買額が違うのでファミリー層がくるようにファミリー割引機能を追加してほしい。
UIレベル検討だと
- 料金一覧ページにこのアイコンをつけてみましょう
- 「大人2人」「子供1人」で購入すると確認画面でファミリー割引金額だして、ファミリー割引にするか選べるようにしてみましょう
あたりが検討されると思います。そして「じゃあファミリーかどうかどう判断しましょうか。」みたいな流れになって、「ファミリーであることを確認できるものが必要です」と具体例あげて注意書きしましょうとかなってしまいます。
UXレベル検討だと
「ファミリーにきてほしいのはなぜ?ファミリーに来ていただいてどうしてほしいの?」というところから検討の会話が始まると思います。そして当然の帰着として「ファミリーで来てもらえば色々買ってもらう」というのは表層的な自己視点でしかなく、真のエンドユーザである来場者に何もリーチしていない、だから割引き程度の要求仕様しかないということに気づくでしょう。
では、ファミリーに来てもらうUXとはどのような想定になるでしょうか。
- 普段、なかなか一緒に遊べない子供と大人が
- ファミリーとして来場するというきっかけを出せることで
- 一緒に来場してもらい
- 子供に大人との楽しい思い出をつくってほしい
- 大人とは、親御さんかもしれないし、じぃじやばぁばかもしれないし、お姉さん、お兄さんとかもしれない
こんな想定があれば
- では18歳以上と12歳以下のようなペア年齢層をいくつか想定して血縁関係とかじゃなくて通常に年齢別費用でカップリングしましょう、画面でチェット購入したときに該当したら自動的に割引適用して表示しましょう。
- どうせなら誕生日とかの特別な日は何かプレゼントかサプライズを用意できないですか?
- 誕生日が平日だったとしても何か来たくなるような
- 誕生月は割引とか?→毎月誕生日の人をいれてきちゃうんじゃ?→それだっていいじゃないですか!
みたいな会話が弾むと思います。
UXは大変?
さて、UXは大変、わからない、って話もありますが、前者と後者、仕様検討したり実装したりテストしたりするのはどっちが楽しいですか?どっちが使っている自分を想像できますか?
そうですよねー。