受託開発の現場では「ストアプリ押し」の会社ではなくても、お客様からのRFPなどでも、やっとWindowsタブレット、つまり、デスクトップアプリではなくストアアプリの案件が見受けられるようになってきました。
日経コンピュータのコラムでも「企業利用が増えてきたWindowsタブレット」というものがありました。
とはいえそのような状況だからこそ、その中の図を見るとMicrosoftの日本での戦略の綻びがよくわかります。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20140220/1121783/?P=2
この図は日本での図ですが、みごとに日本だけMicrosoftのエコシステムが効いていない領域が明確化されています。
そう「スマホ」の部分。業務利用、企業利用となるとBYODが浸透しない(できない)日本市場においては、コンシューマシェアとは無関係にWindowsが求められているのに。
Windows Phoneが更にWindows 8.1のWindows Runtimeに近い形に変わるなどするなら、ますますそのエコシステムが効果を発揮するのは現況から見ても想像に難くないでしょう。
Buildやde:codeなどの開発者系イベントで日本市場向けの発表があるかどうかは分かりませんが、Windowsタブレットの企業利用を真に加速させるには、SIM内蔵であったりスマホ展開であったりがいよいよ必須になってくるでしょう。
様々な画面サイズと重さのデバイスに対して同じ手法でアプリが作れる(完全バイナリ互換、完全ソース互換などという夢はいりませんが、現実的な差異くらいでという意味で)というのは、Microsoftがシェアを伸ばすなどという小さなことではなく、日本企業の企業システムや業務が机の前から解放されるというターニングポイントに必要な事だと思うのです。