はつねの日記

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Oracle Days Tokyo 2013に行ってきました

2013/10/22~23に恵比寿のウェスティン東京で開催されたOracle Days Tokyo 2013に行ってきました。

つい、Oracle Openって書きそうになってしまいますが、Open Worldでありません。

 

日本オラクルCEOさんの登壇

基調講演の冒頭は、日本オラクルCEO(簡単に言えば社長さん)の【ビデオ】メッセージです。

壇上に誰もいないで、ビデオが流れる基調演説。外国人社長さんだからできる判断なのかもしれませんが、なかなか空虚な感じで斬新です。

日本市場軽視か?と思ったら、そのあとには遠藤会長登場。なお、遠藤会長曰く、Oracle Days Tokyoはマーケティングイベントとのこと。

シンプルは禅の心。日本が得意なはず。オラクルは製品を増やしている。と、遠藤会長。増やしているのにシンプルにしていくのは大変だけどがんばれーっ。

今回は、Oracle Open Worldで発表されたOracle Database In-memory optionを紹介する日本初のセミナーとのこと。

 

Juan Loaizaさん登壇

続いて、Juan Loaizaさんが登場。本社シニアVPで、ExadataとかIn-memory option開発の総責任者の方。

in-memoryは検索100倍、トランザクション2倍のパフォーマンス。

なぜこのような事ができるのかといえば、いままでは行型かカラム型のどちらかだったが、これは妥協としての選択であり、In-memory optionでは行とカラムのデュアルフォーマットが可能になり、ハイパフォーマンスをたたき出している。

例えば、Yahooいわく「オラクルのは既存のインメモリーのより約100倍検索が早い。」そうだ。

一方更新系だが、OLAPの速度低下は、更新時に分析用追加indexまで更新しないといけないから。カラムストアで分析用ibdexを置き換えるとバッチ更新処理2倍高速になる。

 

in-memory optionを有効化するにはパラメタ指定になる。

指定サンプルでは、「Inmemory_area=xxxxGB」でキャパ指定して、alter table inmemoryでinmemoryを使うテーブルを指定するとあった。

このことから読み取れるのは、オラクルが考えるキャパは数テラバイトなメモリ容量だと推測できる。溢れるようなメモリ愛が必要だ。

 

インメモリデータベースにしたとしても、既存DMLやアプリに変更不要の完全互換とのこと。

これも私見だけど、イレギュラなことしてるところはきっとまた苦しむんですよね、でもそれはそれでオラクルが悪いんじゃなくてそんな実装したのが悪いと思う。

基本に忠実に愚直にテーブルを正規化していたりするところが後々いろいろ勝てるんです。

 

12cのマルチテナントは、複数ハードでもなくVMでもなく単一の物理コンテナデータベースにプラガブルデータベースを構築して実現する。

クラウドプラットフォーム、クラウドデータベース、そして、クラウドライフサイクル管理

 

三沢さん登壇

そして、最後に黒縁メガネもダンディな我らが三沢さん登場。

バックアップ専用機: Oracle Database Backup Logging Recovery appliancesは、RMAN増分バックアップやRRDOログもリアルタイムバックアップ。欠損データを最小化するのがこの専用機の特徴。すごいな、これ。

SQL Pattern Matting機能によりSQLの中で、ダブルボトムみたいなデータパターンを簡単に扱える。これな内部的にR言語をサポートしている。R言語は統計解析用の言語で、私もちょこっとだけコードを読んだことあるけど、結構すごい。

Oracle BI Mobile App DesignerでBIのフロントエンドを手早く作るなんてこともできるそうです。

 

exadata国内最新情報

EXADATAは日本でもポピュラになりつつある。
5年前にEXADATA V1を出荷
EXADATA V2でOLTPにも対応

MIXED WORKLOADS

DATABASE CONSOLIDATION

今後はDATABASE AS A SERVICEに注力

  • 堅調な台数出荷および顧客ベースの成長
  • 既存顧客からのリピートオーダーの増加
  • 新規顧客の増加

業界別シェア
・流通・サービス;25%
・製造:23%
など

ソフトベンダーがハードまで売りはめると…

最近もどこかで聞いた話ですが、Oracleがハードに参入したExadataは今まで売れていたものが売れなくなると、パートナーが最初は取り扱わない商材だったそうです。

しかし、いまはOracle ExadataパートナーからEnginneered Systemパートナーへ販売元が変わりつつあり、導入実績が進めば進むほどパートナーからの販売が7割になった(最初は直販9割)。

このexadataですが、V2のころの私の記憶がただしけれど、どちらかというえばOracle社のサポートが追いつかなくて直販に近い形じゃないとまともなサポートができなかったという面もあると思う。V3の当初の頃も同じような感じだったけれど、最近は改善されたのかしら(未確認)。
もしそのあたりの改善が良い影響をあたえているとしたら、既存ものが売れなくなるという単純な話じゃないから、サポートや各種ドキュメントがSun品質からOracle品質になったからこそ、パートナーの取扱量が増えたんじゃないだろうか?

その他、導入パターンごとの導入事例とかの話もありましたが割愛。

 

ざっくり初日報告でした。