最初にお断りしておきますが、enchantMOONの発売延期に関してdisるつもりはありません。
この手のものは下手をすると半年単位で遅延するかもしれませんし、最悪のケースとしては発売しなかったり、(今回の場合はありえないとおもっていますが)代金パクられたりする可能性だってある訳ですから、すばやい情報提供や対応についてはちゃんとしているとは思います。
しかし、そのうえでちょっとだけ心に引っかかることがあったので、もし、自分が同じようなシチュエーションになったときに、自分が納得する対応って何があるかなと考えて記載しています。
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初音玲様
enchantMOONのカスタマーサポートセンターです。
enchantMOONの発売が延期されたことに関するご連絡です。
本年5月下旬~6月中旬発売とご案内しておりました独自OS搭載の手書きコンピュータ
「enchantMOON(エンチャントムーン)」を、生産上の都合により発売及び出荷予定を
延期させていただくことをご報告させていただきます。製品をお待ちのお客様並びに
関係者の皆様には、大変ご迷惑をおかけしますこと心よりお詫び申し上げます。
この度の発売延期の理由は、当初の想定以上のご予約をいただくこととなり
高精度タッチパネルの部材確保の遅延により、組み立て行程が当初の想定から
遅れたことによります。部材は6月上旬にはそろい、順次生産を開始し、
6月中旬から下旬に出荷を開始するようスケジュールを引き直しました。
引き続き、少しでも早期に販売開始ができるよう努力してまいります。
実際の発売開始時期が確定致しましたら、あらためまして弊社Webサイト等にて
ご案内申し上げます。
一日も早い出荷を目指して日々努力して参りますので、
どうかよろしくお願い致します。
今後ともenchantMOONをよろしくお願い致します。
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想定以上の予約のため部材確保が遅延して、結果的にほぼ1か月遅延するようです。
なにか不具合があってだとかではないので時間が解決するのでしょうけれど、業務システム開発などに携わっていると
「約束された期日に、約束されたものを、約束された価格で」
提供するという点が実現できなかった時には、当然のように振り返りをするわけです。
これはアジャイルでもウォータフォールでも変わりありません。
関連サイトとfacebookみてみると「良いものができるのまっています。」的な好意的な反応が大多数のようですが、果たしてそんなに単純なものなのでしょうか。
代表の方のfacebookを読んでみると、「想定以上になって部材の確保が遅延してた」という点に付随して「ある程度のロットで頼むと安くなるので」ともあります。
ここから生じる疑問は
- 当初想定通りのロットで発注したら予定通りだった?
- ついでにと初回予約だけじゃなくて現状の予約すべての分を確保しなかったら遅れるにしてももう少し早くなった?
などがあります。
さらに、「大量ロットよりも少量ロットにすると調達費用があがる」ともあります。
でもこれって、発売遅延に便乗して企業側の原価圧縮の論理が入り込んできていますよね。
たとえばこれが
- とりあえず当初の想定通りのロットを(原価高騰覚悟で)まず確保しました。
とか
- (大量ロット注文できたので原価単価が下がったので)初回ロットについてはお手元に届くのが遅れたお詫びではありませんが若干値引きができそうです。本当にちょっとかもしれませんが詳細は後日お知らせします。
とかだったら、確かに提供側も悩みまくる決断だと思うんですが、購入者側視点なんじゃないかなーとか思うんですけど。