なんだか区別なく同じようなゾーンを説明しがちな
- フリーランス
- ノマドワーク
- コワーキング
ですが、どうちがうのでしょうか。
多分この中で使い人によって意味が違いやすいのがノマド(ノマドワーク)なんじゃないでしょうか。
元々の意味は遊牧民であり定住型の生活様式ではなく移動型の生活様式をさし、それが転じて「場所自由」な働き方であり、組織に属しているかどうかとは別だったように思います。
ノマドという言葉が使われる前は、組織に属しているかどうかは、組織に属している=会社員、属していない(個人事業主だったり複数の会社で仕事してたりも)がフリーランスと非常に分かりやすかったのですが、本来は「場所自由」であったはずのノマドが「組織自由」という領域を表す言葉として使われるケースが多くなりつつありちょっと混乱しているのが今の状況なのかも知れません。
「フリーランス」というより「ノマドワーカー」といった方が根なし草なイメージが少なく感じるので言い換えているのかなーって気もしますが。
でも、本来はフリーランスじゃなくたって自社の自席や出先の自席などの「自席」以外で仕事していればそれはまさに「ノマドワーク中」なんですよねー。ほら、なんとなくかっこいいでしょ?「ノマドワーク」。
それじゃ「コワーキング」は?というと実は「場所固定」なんじゃないかと思うのです。場所は固定だけれど、そこに来る人は業種、人種、年齢、性別、出身地、目的など固定じゃないみたいな。
もちろん、いくつかのコワーキングスペースを回遊するコワーキングワーカーさんもいると思いますが。
そして特徴としては「雑談」と「交流」と「展開」なんじゃないかと。自分の引き出しの中で眠っているアイデアとかって誰もがあるものですよね、アイデアだけあって実現方法ややり気トリガーがはいるタイミングがないみたいなの。
それがコワーキングでの他の人たちの会話の中で「ぱこ!」って引き出しが開いて「実は私もこんなネタが提供できるんです」というような化学反応が起きる可能性があるのがコワーキングなんじゃないかと。
ノマドワークとかだったらいくら自分が関われそうなネタでも他の人の会話の中に割って入るのはご法度な感じですものね。
だから自分の仕事をしていても周りの雑談がBGMとして心地よい人にとってはコワーキングスペースってすごく得るものが多い場所だと思うのです。自分にとって「雑談」だったものがヒントになって「交流」が生まれて予想もしない「展開」がうまれてくるんじゃないかと。
もちろん他言しないとか守秘義務だとか色々細かいこといえばきりがないけど、そこはそれみなさん大人ですから。
自分としてはたとえはすごく悪いと思うのですが、会社の中の喫煙室をイメージして貰ってもいいかなって思ったりもします。席が離れた人同士、違う部同士の人が他のグループの会話が自然に耳に入ってきて「それだったらうちに特異なのいるよ」とか「それうちもこまってるんだよねー。なんかわかったら教えてよ」みたいなスモーキングコミュニティがあって案外そこでなんか決まったりするケースもあるわけです。非喫煙者としてはやりきれないんですけどね(笑)。それの地域版みたいな感じを想像してみるといいかも。
そういえば、ハッカソンとかも同じ場所に集まった人がともすれば知り合い同士じゃないのに相談しあったりしていたりするので、目的を1つに絞ったコワーキングっているのかもしれないですね。そうすると開発系の人にはコワーキングってイメージが一気にうかんでくるんじゃないでしょうか。
余談ですがwikipedeaには「フリーランス」と「コワーキング」はありますが「ノマドワーク」はなく「ノマド」の説明の中にもノマドワーク的な説明はないんですよね。
以上、最近はコワーキングしている初音の雑感エントリでした。